Planar100mmF3.5とPlanar100mmF2.8
Zeissの中判用100mmのレンズにはGraflex,Linhofの100mmF2.8のレンズとHasselbladの100mmF3.5のレンズがあります。焦点距離が100mmを超えると、フランジバックの制約から開放されるせいか、どちらのレンズも構成は同じ4群5枚で本来のオーソドックスなPlanarの構成になっております。
同じレンズ構成、同じ焦点距離の二種類のレンズが何故違う開放値を持つのでしょう。というか、100mmの焦点距離で、相場より暗い開放値のレンズを何故ZeissはHasselblad用に作ったのでしょう。
ここに、この二つのレンズを同一条件で撮った作例があります。上はGraflex XL用のPlanar100mmF2.8のレンズを6X8フォーマットで撮ったもの、下はHasselblad用Planar100mmF3.5のレンズを使って同一条件で撮ったものです。撮影時は三脚をセットした後で雲がかかって残念だったのですが、かえって比較の為の作例写真としては良かったかも知れません。
この2つを見ると、Hasselblad用のレンズが若干画角が狭く(望遠に)なっており、イメージサークルも6x8がやっとで、6x9をカバーするXL用のレンズより小さいことが解ります。
ZeissのコメントでHasselblad用の100mmは「開放F値と焦点距離の比を最適に選んで設計した」とあります。つまり、ディストーションを最小にする為、あえて開放F値を抑えた設計をしたと言うことになるかと思います、反面XLの100mmは80mmをそのまま大きくして、イメージサークルを大きくする為、大口径で設計されたものと思います。
HasselbladのPlanar100mmは、その意味で、6x6のフォーマットでほとんどゼロのディストーションにして、建築とか測量用に使うことを目的にしたレンズで、6x8で使われることは心外かもしれません。しかし、6x8で使っても素晴らしい描写をするレンズです。
*上下左右の枠はフラットベットスキャナーの枠がある程度影響しています
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