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2006年2月14日 (火)

日本には「赤いスイートピー」があった

Sweetpea_w_7 最近は、スイートピーは切花で楽しむものと決めております。昔は、種に傷をつけて、水に一晩...なんて苦労して育てたこともあるのですが、捲きひげに苦労することもないし、花色が選べるし、蕾が落ちる心配もないし、切花が一番ということになったのです。価格も冬の切花としては安いほうだと思います。いろいろな花色のスイートピーの花をアレンジして、大きな一つの花のように束ねてみても、許せる贅沢の範囲でしょう。

この切花で驚くのは、花枝の長さで、蔓で育つわりに、長くしっかりしています。品種改良の賜物でしょうか。スイートピーは切花に適するよう、品種改良が続けられてきたのだろうかと、単純に思います。

ところが、スイートピーは切花で楽しむのが当たり前と思っている人は、世界的にみるとマイナーかも知れません。切花の生産は日本が中心で、他の地域ではあまりポピュラーではありません。他の地域では、スイートピーはやはり、種に傷をつけて水にひたし...庭で育てて楽しむことが一般的です。

それは、何故でしょう。まず考えられることは、スイートピーの性質から、生育期の冬から春の日照時間が長くなければならないこと。花持ちに弱点があるので、消費地が近いことが切花生産が絶対条件になります。

日本のスイートピーの切花生産地として神奈川県が有名なのは、この条件に合致していたためと思います。

さらに、日本特有の事情として、82年に松田聖子さんが歌った「赤いスイートピー」の大ヒットの影響は確実にあったと思います。個人的にはあの歌のスイートピーは何で「赤」でなければならないのか別の意味で興味があるのですが、あの歌でスイートピーの切花マーケットは確立したと思います。もっとも、歌のスイートピーは、切花とは違ったイメージですが。

また、本当はこちらのほうが重要なのですが、切花の延命剤が出来て、花持ちが改善されたのです。

スイートピーの香りは、花の基本的な良い香りの一つとして、他の花の香りをあらわす例えに使いたいのですが。存在感はあるものの、主張は控えめで、厭味がなく、甘すぎず、爽やかで、誰からも好かれる、そんな感じの香りです。

カメラ:Hasselblad 201F レンズ:Tele Tessar350mmF4 フィルム:RVP

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