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2006年2月25日 (土)

香りの良いチューリップ

Sa38xl_w_1  植物の中には人を狂わせる魔性を持ったものがあり、バラや蘭などいくつかの植物には、何とかマニアといわれる、専門的、熱狂的ファンがおります。

しかし、国の経済を混乱させ、政策まで影響を与えた植物というと、チューリップくらいでしょう。具体的には、オランダを中心とした、1630年代後半の第一次チューリップ狂時代、1730年代初頭の第二次チューリップ狂時代のあたりの事情で、人々はチューリップの球根で億万長者になり、破産し、貴重な品種のチューリップの球根は人の命より重かった時代があったのです。

なぜ、チューリップがそれほどまでに人の心を捉えたのか、公園に行けば咲き終えたチューリップの球根をただでもらえる現在の私たちには解りませんが、チューリップの花が咲き並ぶ公園は、見ていて気持ちが良いものです。思わず「咲いた、咲いたチューリップの花が......」と歌が出てきます。

この歌は、シンプルなチューリップを歌っていて、決してチューリップ狂時代のような火炎模様のチューリップにあこがれてはいません。チューリップはシンプルな物が群植されている姿が一番美しいと、私は思います。

しかし、今でもチューリップの改良は続けられていて、毎年新作のチューリップが現れます。この花は以前、人類に、新しい品種を開発させるという遺伝子を植えつけたのかもしれません。

これだけ品種があると、香りのあるチューリップだって出てきます、それがどんな原種のどんな遺伝子なのか解りませんが、さまざまな香りの種類があるようです。

写真のチューリップは、Synaeda Orangeと品種名がついていました。私に思うところでは、香りを持つチューリップで最も一般的な....ゆりとスミレを混ぜて少し粉っぽくしたような控えめな香り、そんな香りを持っていました。

カメラ:CrownGraphic45 レンズ:SuperAnguron38mm フィルム:EPN

45で撮影後6X9程度にトリミング

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