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2006年2月14日 (火)

ムスクとムスカリ

Img_4871_w_3 むかしむかし、動物愛護はさけばれていたものの、まだ毛皮が希少動物のものほど高級品とされていた時代のこと、私はそんな毛皮に身をつつんだ女友達から、エジプト土産というムスク(麝香)の練香の香りを嗅がせてもらったことがありました。

その時の印象は艶かしいお線香。この練香も、ナッドと呼ばる伽羅、麝香、樟脳、乳香などを混ぜたものか、類似のものだったでしょうから、ムスクそのものの香りではなかったと思います。

ムスク単体の香りは、思い切り薄まって空気と混じると官能的な匂いと感じるものの、もともとオス鹿が雌鹿を誘うために肛門近くの腺から発する、糞尿の匂いが混じる、頭がガンガンするくらいの悪臭だそうで、花の香りとは縁遠いもののようです。

今日、ムスクは化学合成された各種の化合物を使い、麝香鹿からとることはありませんが、そんな化学合成のムスクもどぎつい獣の匂いがあるのでしょうか。

それでは、植物の世界でムスクという名前に縁がありそうなものは何があるかというと、マスクメロン、マスカット、ムスクローズ、ムスカリなんかが思い浮かびます。こうしてみるとこれらの植物には、共通して、静かで、魂の深層をくすぐるような、特有の爽やかな香りがあることに気がつきます。

この香りが植物に置き換えたムスクのイメージの香りということで良いのではないかと思います。
この香りが薄まりきって良い匂いと化したムスクの香りと似ているかどうか確かめる為、本物のムスクの香りを探して麝香鹿のケツを追い回す必要など無いと思うのです。

「上の写真」 カメラ:Canon5D  レンズ:Macro Zoomar 50-125

下に掲示する写真はMuscari moschatumという原種で最も香りが強い品種のうちの一つです。上に掲示した一般的なMuscari armeniacumはどちらかというときりっとした爽やかな香りですが、こちらは甘い感じの香りがします。

「下の写真」 カメラ:Pentax645 レンズ:SMC Pentax-A macro120mmF4 フィルム:RDP3

Muskari_w_4

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コメント

私には、ブドウに似たかおりがすると思うのですが、(マスカットではない)いわゆるデラウエア系のような琥珀臭のような、、、

投稿: こう | 2006年10月 5日 (木) 01時17分

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