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2006年2月27日 (月)

Hasselbladのレンズを6X8で使う

Img_2077_w 6x6のフォーマットのカメラで長方形を意識して撮ると、6x6より小さなものになる。あたりまえのことなのですが、イヤダとわがままなことを考えるようになりました。ハッセルブラッドのレンズを、できればもっと大きなサイズで使いたい。そんなことを考えました。ハッセルブラッドのレンズは、実は、6x6より大きなイメージサークルを持っているのです。

実は、ペンタックス67を改造してハッセルブラッドのマウントに改造したカメラが世の中に存在します。フランジバックを短くするために、本体を削って改造した物のようです。今のところ実物を見たことはありませんが、そのうちご縁があるかも知れません。

ということで、Graflex XLを改造してハッセルブラッドのレンズを使えるようにしたカメラが、写真のカメラです。XLのフロントにPentax67の接写リングから抽出した、メスのマウントを固定し、オスのPentax67のマウントと、Hasselbladのベローズから摘出した、Hasselのメスのマウントを接合させております。使い方はHasselbladのフレックスボディと同じ要領です。

もちろん、レンズにシャッターさえあれば他のレンズも使えますが、Hasselbladのレンズがメインになるように、フランジバックを意識しました。

実は、このカメラを改造する時に、フランジバックをもっと短くして、ハッセルのレンズを使う時は、Graflexのスペーサーか、Pentax67の接写リングでフランジバックを調整することにして、35mmか38mmの超広角レンズも使えるようにと考えたのですが、それは、またの機会にもっと違った形でやろうと思って、思い切りました。

マミヤの電動6X8バックも付くように改造してあるので、レンズのイメージサークルによりますが、6x7,6x8,6x9と使えます。

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2006年2月26日 (日)

Distagon 50mm F2.8 For Hasselblad 作例

D50f28_w 私は昔のフォーカルプレンシャッターのゼンザブロニカSシリーズが好きでよく使うのですが、ブロニカの50mmはF2.8の開放値です。その意味でハッセルブラッドのFシリーズ
のDistagon50mmF2.8のレンズと同じなのですが、決定的に違うのは大きさで、DistagonはNikkorの2倍くらいありそうです。重量は1Kgを超えます。

しかし、私が最も多用するHasselblad用のレンズでもあります。何故かと言うと30cmくらいまで寄れるので接写がし易いことと、フローティングが内蔵されているせいか、接写した時の画質が良いこと、そして6X6フォーマットの50mmは面白い画角であるからです。正方形での広角レンズはパースのコントロールを強調することも、目立たなくすることも出来、使い道が多いと思います。

また、接写する場合でもFレンズの場合、2段半くらいまでは、絞りの形が円形に近いので、ボケもスムーズなことが大きなメリットになります。

かくして、重量にもかかわらず使用頻度が高くなって行くのですが、さすがに、電車や飛行機で移動する旅の時はかなり悩みます。けれど、結局「これ一本にしてしまえば良いじゃん」みたいなのりで、他のレンズを置いて、持っていってしまうことになるのです。

重ささえ気にしなければ、本当に良いレンズです。

カメラ:Hasselblad 201F レンズ:Distagon50mmF2.8 フィルム:RVP

手前のバラのマーブルの蕾を記録していたのですが、一番良い時から少し過ぎてしまっていました。写真も、近接のちょい絞りで撮って、もう少し背景が綺麗にボケると思ったのですが、中途半端です。逆に背景を出すつもりで、位置決めをして、絞った方が良かった、失敗例です。が、Distagonの近接での描写の作例としては、こんな感じです。

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2006年2月25日 (土)

香りの良いチューリップ

Sa38xl_w_1  植物の中には人を狂わせる魔性を持ったものがあり、バラや蘭などいくつかの植物には、何とかマニアといわれる、専門的、熱狂的ファンがおります。

しかし、国の経済を混乱させ、政策まで影響を与えた植物というと、チューリップくらいでしょう。具体的には、オランダを中心とした、1630年代後半の第一次チューリップ狂時代、1730年代初頭の第二次チューリップ狂時代のあたりの事情で、人々はチューリップの球根で億万長者になり、破産し、貴重な品種のチューリップの球根は人の命より重かった時代があったのです。

なぜ、チューリップがそれほどまでに人の心を捉えたのか、公園に行けば咲き終えたチューリップの球根をただでもらえる現在の私たちには解りませんが、チューリップの花が咲き並ぶ公園は、見ていて気持ちが良いものです。思わず「咲いた、咲いたチューリップの花が......」と歌が出てきます。

この歌は、シンプルなチューリップを歌っていて、決してチューリップ狂時代のような火炎模様のチューリップにあこがれてはいません。チューリップはシンプルな物が群植されている姿が一番美しいと、私は思います。

しかし、今でもチューリップの改良は続けられていて、毎年新作のチューリップが現れます。この花は以前、人類に、新しい品種を開発させるという遺伝子を植えつけたのかもしれません。

これだけ品種があると、香りのあるチューリップだって出てきます、それがどんな原種のどんな遺伝子なのか解りませんが、さまざまな香りの種類があるようです。

写真のチューリップは、Synaeda Orangeと品種名がついていました。私に思うところでは、香りを持つチューリップで最も一般的な....ゆりとスミレを混ぜて少し粉っぽくしたような控えめな香り、そんな香りを持っていました。

カメラ:CrownGraphic45 レンズ:SuperAnguron38mm フィルム:EPN

45で撮影後6X9程度にトリミング

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2006年2月23日 (木)

ミニでもカトレア

Minipurple_w 最近は少し庶民的になりましたが、カトレアは蘭のなかでも女王様のような雰囲気があって、下々の者は手を出したらいかん、みたいな敷居の高さがありました。

実際、今でもかける手間と花期の短さで言えばかなり趣味性の高い蘭のうちの一つではないでしょうか。

その点同じようなカトレアでもミニカトレアは、生命力が強く、ほとんど雑草のようにほっておいても、簡単に枯れたりしませんし、思い出したように花も咲きます。不精物むけです。

カトレアはいろいろな色があるのですが、カトレアというものは紫か薄紫であるという潜入感があって、市場で贈り物に選ばれるカトレアは紫か薄紫が多いとのことです。

そんなことから、このミニパープルという品種はカトレアの入門に最適と思い、最初に育てたのですが、気がついたらこれだけになっていました。無精者にもやさしく、紫の美しい花と、いかにもカトレアらしい、少し色っぽく悩ましげな香りを冬を中心に年に2回くらい、ぽろぽろと見せてくれます。

カメラ:Pentax645 レンズ:Macro Killar 90mm F2.8 フイルム:RAPF

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2006年2月22日 (水)

フリージアの香りは好感度№1

Furijia_w いつだったか、万人に好かれる香りに関するアンケートで一位になったのは、三大花香といわれるバラでも、ジャスミンでもスズランでもなく、フリージアだったという記事を見たことがあります。

今Netで検索してみると、ある雑誌で、社会人男性に女性につけて欲しい香水としてアンケートを実施し、その香水のトップノート(最初の印象)で使われた香りのイメージがフリージアだったことが、元ネタらしい記事として出てきます。

いずれにせよ、このアンケートの結果とされる事は、男性として完全に同感です。私もアンケートに答えるとしたら、若い女性向けの香水として、フリージアの香りを好感度のトップにあげるでしょう。

それはフリージアの香りが持つ中性的な清涼感に好感をもつためです。トップノートから「オンナオンナ」「フェロモンたっぷり」みたいな香水をつけた女性がそばにいたら、思いっきり引くでしょう。私の場合ですが...。

しかし、フリージアのエッセンシャルオイルというのは、一般的にはありません、たとえ作っても私たちのイメージするみずみずしい清涼感のある香りと違ったものになると思います。フリージアの香りを持つ香水はフリージアの香りを参考に調合したものと思われます。フリージアの花の香りは、新鮮な現物の花ならではの物ですね。

ところで、フリージアの香りといっても、私が今思い描いているのは、黄色の名花ラインベルト・ゴールデン・イエローに代表される香りです。フリージアは原種の小型のものからより大きな花、花色、時には八重をめざして改良されてきた植物なので、香りも強いものから弱いものまでさまざまですし、香りの質も少しずつ異なります。

この中でラインベルト・ゴールデン・イエローは50年も前から普及し、一般的なフリージアのイメージとして固定された感じがあります。もっとも、フリージアは改良が盛んで、またもともと病気にも弱いので、この黄色の名花もやがて過去のものになるかも知れません。

また、フリージアのもう一方の香りの種類は、白花のアテネに代表されるような、少し野性味を持った香りです。同じ中性的な清涼感のある香りをベースにしながら、黄色の花はつるつるした潤いがあり、白色の花はザラッとした刺激があります。フリージアの香りは、原種のアルバが持っていた香りの影響が大きいとすれば、こちらが元々の香りに近いのかも知れません。

カメラ:Pentax645 レンズ:SMC Pentax-A Macro 120mmF4 フィルム:RDP3

ラインベルト・ゴールデン・イエローだと思うのですが、そこまで記録していなくてすみません。

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2006年2月21日 (火)

Planar 110mm F2 for Hasselblad 作例

P110sample_w FシリーズのHasselbladはレンズシャッターのVシリーズに比べて、壊れやすくまた壊れたら絶望的な修理費を請求される、危なっかしいカメラシステムでした。

この危ないモデルをなぜ人は使おうとするのか、その答えになり得たのが、Planar110mmF2のレンズを使う為でありました。その理由だけでも期待できそうです。

このレンズは、使う絞りによって、印象が変わります。開放のF2ではぼやっと、少し絞ると加速度的に鋭くなり、F8を過ぎると、回折が起こって、光量不足を感じる描写となります。中判のレンズでありながら、被写界深度の浅い写真を撮ることを前提にしたポートレート専用レンズの趣があります。このレンズを使用して撮った綺麗な女性の写真は、少し検索すれば、いろいろな所で見ることが出来ます。

ポートレートなど撮る機会の無い私は、どうして使っているかと言うと、一番多い使い方はPentax645にアダプターをつけて、2倍のテレコンを併用して220mmF4のレンズとして最短距離の80cmあたりから、花のアップを撮るという使い方です。

このレンズは、2段半くらいまで円形の絞りの形を保ち、少し絞るだけで鋭くなり、特に中心部の解像力が素晴らしく高い、という特性を持っており、一回り小さい645のイメージサークルで使う分には、テレコンと併用することで、最高の望遠接写用のレンズとなるのです。そうやって撮った写真は立体感と、つやがあって私は大好きです。

カメラ:Hasselblad201F レンズ:Planar110mmF2 フィルム:RAPF

猫もお花見が好きなのでしょうか。

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2006年2月20日 (月)

ウォールフラワーは壁際にでなく壁に咲く

Wallflower_w2 ウォールフラワー (においあらせいとう)、最近はエリシマムという名前で出回ります

壁の花(ウォールフラワー)というと、例えばダンスパーティーで、中央に踊りに繰り出せなくて、壁際で皆がダンスを楽しんでいる姿を見つめる、引っ込み思案で、恥ずかしがりやの乙女、なんていう図式が思い浮かばれます。

また、そこには、実際に可憐な壁の花になっている場合と、雑草に近い場合の二種類があるような気がしてなりません。

ウォールフラワーという名前の花の場合はどうでしょう。この花の場合、壁際に咲くからではなく、城壁の割れ目やくぼみにさえ咲く、つまり壁そのものにも咲くということでついた名前です。
かなり生命力と繁殖力が強そうです。その意味で先の区分けで行けば、どこにでも現れる後者の性格をしているとも思われます。

この、ありがちなウォールフラワーという名前のせいか、Erysimumという学名を持ったものがそうだとか、Cheiranthus の学名がそうだとか、本家、宗家みたいな議論もあるようです。
個人的には、古くから親しまれるウォールフラワーはCheiranthusのままで良いのではないかと思うのですが、そのくせ紹介の写真はErysimumです。こちらの方が一般的に日本で出回るからです。

分類の問題とはお構いなしに、ヨーロッパのどこかの古城の城壁に毎年この愛らしい花が咲くとしたら、どちらであっても、それは無条件に美しい光景にでしょう。花言葉が「愛の絆」とか「逆境に打ち勝つ強さ」であることがら、興味のある物語も一つや二つありそうです。

私は、Cheiranthusと名前が入ったウォールフラワーを種から育てたことがありますが、日本でも十分花が咲きます。
ある程度育った固体が低温に会うことが花芽分化の条件ですので、夏の終わりに種をまいて、翌年の春に開花します。花の色はくすんだオレンジ色のものが一般的です。
香りは、菜の花のような野性味が無く、ストックのような渋さもない上品で、ほとんどの人が良い香りという印象をもつような、調和のとれた香りです。

カメラ:Pentax67 レンズ:Planar100mmF2.8 フィルム:RAPF
いかにもPlanarの開放といった感じの描写ですね。

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2006年2月19日 (日)

Sonnar 150mm F2.8 for Hasselblad 作例

Shidarezakura_w 一時期、軍用航空カメラから摘出されたZeissの150mmレンズがE-bayを賑わせたことがありました。Sonnar150mmF2.8です。このレンズはイギリスのAgifliteという手持ち航空カメラに付いていたものです。写真と解説を見ただけで実物はみたことがありませんが、映画用の70mmフィルムを使って、フィルム送りとフーカルプレンシャッターを12ボルトのバッテリーで駆動させ、12mのフィルムで6x6サイズの画像を175枚、手持ちでかつ、レバー一本の操作で撮影するカメラだったようです。

用途は軍用、沿岸警備用で、たとえばP3-Cから乗務員が手持ちで撮影していたのかもしれません。偵察用のカメラがデジタル化して、払い下げられ、E-bayで出回り、レンズも同時にE-bayを賑わしていた訳です。このレンズはHasselbladのFレンズと同じ構成のものです。私も興味がありましたが、こらえました。使い道がわからなかったからです。

F系Hasselblad用Sonnar150mmF2.8レンズは、造りをみると焦点距離のわりにバックフォーカスが短く、Hasselbladでぎりぎりの長さです。Planar110mmF2のレンズと同じ鏡筒を使いながら、後玉の位置は110mmよりカメラ側、マウントぎりぎりまで来ている、と言えばいかにバックフォーカスが短いかわかると思います。したがって、ヘリコイドもシャッターもないAgiflite用のSonnar150mmは使い道に困る代物だったのです。

Sonnar150mmF2.8の主なユーザーは軍用、沿岸警備用だったことに、このレンズの性格があらわれていると思います。Zeissも認めるように120mmから180mmまでのHasselblad用レンズのなかで最もシャープなレンズです。その為ポートレートの焦点距離のレンズでありながら、ギンギンの描写をしがちです。

大口径のレンズでバックを綺麗にぼかしてポートレートを撮るというのであれば、Planar110mmにメリットがあり、そのせいかSonnar150mmF2.8は、手ごろな焦点距離にかかわらず早めにF系Hasselbladのラインアップから消えてしまいました。

ところで、私はこのレンズが大好きです。合焦点のシャープさは抜群なので、メリハリのある絵になることと、Mutarと組み合わせることで、シャープな300mmF5.6のレンズとして使いでがあるからです。

カメラ:Hasselblad 201F レンズ:Sonnar 150mmF2.8 フィルム:RVPF
開放で、木漏れ日に浮かぶ枝垂桜の花びらだけにピントを合わせています。

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2006年2月18日 (土)

ドンベヤはアイスクリームの香り

Donbeya_w ドンベヤという、ちょっと変わった名前の花木があります。アフリカのマダガスカル島が原産地の一つで、日本では植物園の温室で、主に、ドンベア ウォリッキー(Dombeya wallichii )の花を冬に見ることができます。

この木は最低温度を5度以上に保てれば、成長が早く、大きな茂みになり、常緑の大きな葉から、ピンクの房咲きの花を垂らせて咲かせます。

ドンベヤという名前はフランスの医師で植物コレクターだったJoseph Dombayから来ていて、かなりの仲間があるらしいのですが、私が育てている品種は「ドンベヤ アフリカンブライダル」という名前がついております。この品種はあまり大きくなりそうな気配はありません。小さな鉢植えでも花を咲かせます。

もともとドンベヤは英語の一般名でもピンクボールと呼ばれ、結婚式のブーケを連想させるような花なので、品種名もアフリカンウエディングとか、そのタイプの名前が多いようです。

ところで、私はドンベアという名前が覚え辛かったせいか、ずーとドンビエと覚えておりました。この方がしっくり来ていたのです。おそらく、それはこの花の香りが溶けたバニラアイスクリームにそっくりなせいだと思います。

たった4文字の花の名前を、何もそんな変な連想で覚えなくともよさそうなものですが、私は一時期、手作りアイスクリームに凝っておりまして、どんびえには随分お世話になったせいかも知れません。

カメラ:Canon5D レンズ:Apo Macro Elmarit 100mmF2.8

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Tele Tessar 250mm F4 for Hasselblad の作例

Modernbush1_w2 FシリーズHasselbladの250mmのレンズはSonnarではなく、Tele Tessarです。私はこの事に以前から興味を持っておりました。

FシリーズのHasselbladのレンズはレンズシャッターの制約から解放されるので、Vシリーズのレンズよりも開放値が明るかったり、最短距離が短かったり何かしらのメリットを、同じ焦点距離のレンズに対して持っています。

250mmではVシリーズが開放値がF5.6なのにF4と一段明るく、さらに気持ち小型化されています。だから本当は十分なのですが、それなら過去の1600/1000FシリーズにあったSonnar250mmF4を使っても良かったはずです。

過去のレンズをいまさら作るのは芸が無い、というのであれば、その時はまだSonnar250mmF4のレンズはプロジェクター用の望遠レンズとして、P-Sonnar250mmF4として作っていたので、その理由では無いと思います。

Zeissはあえて、Tele Tessarで設計したと思います。その理由はテレタイプで小型化するという動機もあったと思いますが、NASAのスペースカメラへのレンズ供給ということが最大の理由でなかったのかと思うのです。

学術用にはレンズシャッターを持ったSonnar-Superachromat 250mmF5.6が1972年には世に出ており、解像度では最良のレンズが既にあったものの、F4の開放でNASAが満足する画像をもたらすレンズが必要であったのだと思います。

TeleTessar250mmF4がリリースされたのは1979年で、1977年の紹介から時間が経っています。このことからも、Zeissもそれなりに気合を入れて作ったレンズだと思われます。

今日、TeleTessar250mmF4はすでに製造中止になり、中古市場でも不人気なレンズで、残されたMTFからたいした魅力の無いレンズ(多分Saとか、Sonnar180と比較して)と言う評判も聞きますが、実際使ってみるととても使いやすく好ましいレンズです。あと、絞り羽の枚数が8枚なのは私にとって大きなメリットです。

カメラ:Hasselblad201F レンズ:TeleTessar250mmF4 +Mutarx2 フィルム:RVP

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2006年2月17日 (金)

Tele Tessar 350mm F4 for Hasselblad 作例

Tancho2_w Hasselblad Fシリーズ用の望遠レンズ、Tele Tessar350mmF4の作例です。Zeissの350mmのレンズとしては、Hasselblad Vシリーズ用 Tele Tessar 350mm F5.6、Tele superAchromat (CFE) 350mm F5.6、Contax645用 Tele Apo Tessar 350mm F4のレンズがあります。現在残っているのはCFE350mmだけですが、これも風前の灯火という感じです。

このレンズの良さはなんと言っても最短距離の短さで、1.9mまで寄れます、さらにインナーフォーカスなので取り回しも良いです。F系レンズは250mmから長い焦点距離だと絞り羽が8枚なので、ボケの面でも有利です。あと、この手のレンズとしては軽いほうです。2Kgですから。

描写の印象は、やわらかく、緻密です。しかし、開放の最短付近で望遠接写に使う場合には若干、色収差があるように思います。最もメジャーなユーザーはNASAで、彼らの要求を満たすように設計されているレンズです。だから、本来は天体観測用に良いのかも知れません。

私は主に狭い室内で、望遠効果を期待してこのレンズを使うことが多いのですが、そんな使い方をしても、素晴らしい効果を約束してくれます。室内の作例はスイートピーの写真をご覧下さい。

カメラ:Hasselblad 201F レンズ:Tele Tessar 350mm F4 フィルム:RHP3 

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2006年2月16日 (木)

梅に鶯は夢のような理想の光景

Umejiro_w 梅に鶯という言葉は昔から、良いものの組み合わせという意味で使われてきた言葉です。「うぐいす」を子供の頃聞いて育った世代では、早春に思わず口ずさみます。

「うめの 小枝(こえだ)で うぐいすは 春(はる)が来(き)たよと うたいます ホーホー ホケキョ ホーホケキョ」
だた、思い浮かべる光景は梅に目白の姿でした。

梅に目白の光景は、目白の好物が梅の花の蜜であることから、梅の花が咲く時、かなりの確立で出くわします。そして、梅の花の時期ではなくとも、花札で遊ぶ人は、年中みれるでしょうし、時には、その札が欲しくてしかたがない場合もあるでしょう。

この花札の図柄で、梅の枝に止まっている鳥の目は実は赤く塗られていて、目白ならぬ目赤なのですが、容姿から言ってあれは目白さんがモデルです。

では、昔の人は目白と鶯を間違って認識していたのでしょうか。私は断じてそんなことは無いと思います。昔、鶯や目白は現在とは比べ物にならないほど身近なペットだったので、認識は高かったし、野生状態でももっと多くの個体に出会うチャンスが多かったはずです。したがって、現代の日本人より昔の日本人のほうが、目白と鶯の区別は容易に出来ていたと思われるのです。

実際、和歌にも鶯がこの梅の木にきたら良いなあー、と言う意味のものがあり、日常の光景というより、一つの偶発的理想の光景として、思い描かれた様子が伺えます。

どうも梅に関して何か書こうとすると理屈っぽくなってしまします。それは北国で生まれ育った自分が、同時に咲く梅と桜の区別をすることが、この花との出会いだったせいかも知れません。

今は、暖かい関東に住んでいて、2月には梅の花が見ることができ、まだ冷たい空気のなかに広がる馥郁とした梅の花の香りも楽しめます。これは私にとって鶯が居なくても、贅沢な光景なのです。

カメラ:Canon20D  レンズ:EF300mmF4  トリミング有り

メジロって以外に目つきが悪いんです。

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2006年2月15日 (水)

セリーヌ・フォルスティエの葉は美しい森のよう

Cf_w セリーヌ・フォルスティエ Celine Forestier(セリーヌの森.....ならすごいけど)

バラの葉で魅力的なものと言えば、青りんごの香りを若葉から漂わせるスイートブライアーが一番でしょう、ただ香りという武器をもたない一般のバラの中では、セリーヌ フォレスティエの、その光沢のないライトグリーン葉は最も魅力的なものの一つです。

この健康的な美しい葉を持つバラはどんな花を咲かせるのだろうと、期待する通りの、なんとも美しい花を咲かせます。花は季節によって、また咲き始めと終わりで、印象が異なります。おおむね、淡いピンクの縁取りをもった黄色の花弁が、高芯の形から咲き始め、中心にボタンのような芯を残しながら、くしゃくしゃに咲き広がりやがて、退色して淡い黄色の花色となりパラパラと散って行くといったところでしょうか。

私は、暖かい地方であれば、半つるのバラとして、育てることが出来る。と、なにかの本でそんな話を読んだので、最初の2年間鉢植えしたものを、地植えにしてつるバラとして育ててみました。

で、セリーヌは期待に答えてくれたかというと、思ったほどではありませんでした。これは、私が放任しすぎたせいなのですが、枝がつぎつぎと分岐して細くなり、綺麗な葉は茂るものの、花はなかなか咲かなくなりました。

そんなことから、大きな鉢で栽培して、剪定しながら育てたほうが良い結果になるかもしれません。そうすれば、好みの場所におけるので、このバラの素晴らしい香りが楽しみやすいというものです。

香りはティーローズの香りを中心としたものですが、軽く、乾いて、酸味の少ない黄桃に胡椒をかけたような香りがすこし加わるかな、といった香りです。

この花を育てる人は、好みの花の形の時期と、香りの時期の組み合わせをもっているのではないでしょうか、ちなみに私は、淡い黄色の花が咲く初夏のバラが好きです。

カメラ:Hasselblad201F レンズ:Distagon 50mmF2.8 フィルム:RAPF

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ヒアシンスは美少年三角関係殺人事件のレクリエム

Hyasinsu_w まずは、有名なギリシャ神話から。

”美少年のヒアキントスは、アポロンとゼピュロスの2人から、とても愛されていた。ところが、ヒアキントスはアポロンの方が好きで、ゼピュロスの求愛は断っていた。

ある日、ヒアキントスはアポロンと円盤投げをして遊んでいたところ、それを見たゼヒュロスは嫉妬して強い西風を送り、アポロンが投げた円盤をヒアキントスの額に打ち付けて殺してしまった。その時地上に流れ落ちた血の中から、紫色の美しい花が咲き、ヒアキントスの名を忘れないようヒアシンスと名づけられた。”

赤く染めた大地から紫色の花というのは、緑の草原との融合だった。として、そもそも、少年愛で三角関係は無いだろ、ましてや、それで人殺しは良くない。と言いたいところですが、相手は神様ですので、何でもOK、ノープロブレム、問題無し、と考えればそれまでの事です。

このような伝説があるくらいだから、ヒアシンスは美しい花です。私は小学校の教室でヒアシンスの水栽培を観察させられた世代ですので、あの変わった形の容器と、水中の白い根、緑の葉、紫色の花の調和にこだわりがあります。ヒアシンスは水栽培で育てるものであると、そして花の色はなるべくなら、紫が良いと。

花の色は紫の他、ピンク、白、黄色とあるのですが、もし香りで選ぶなら白です。ヒアシンスは、甘く強い香りを持っている、とされますが、香りの質に「くどすぎる」と感じられる時があります。例えば、無風でほんのり暑ささえ感じるホームセンターで大量のヒアシンスが売られていたら、近くに寄ると、頭がクラクラすることすらあります。

花が咲き進むにつれて、香りが新鮮なものから変質してくると、香りのくどさも加減を増すのですが、白いヒアシンスは、この変質の影響が最も少ないと感じます。

また、ヒアシンスは、私がこれまで紹介してきた花のなかで、初めてエッセンシャルオイルがある花なのです。しかし、高級品であることと、私自信がこの花の香りに少し気後れしていることもあり、試してはいません。いつかチャンスがあれば、どのような香りなのか試してみたいと思っております。

カメラ:Pentax645 レンズ:SMC Pentax-A Macro120mmF4 フィルム:RDP3

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2006年2月14日 (火)

イブピアジュは穏やかに幸せに

Yvespiaget_w_2 イブ ピアジュ(Yves Piaget)(スイスの高級時計Piagetの会長さんの名前で良いのでしょうか..)

このバラが好きな人は、バラのくせに芍薬のような花を咲かせる姿か、背が低くコンパクトに育つところか、いかにもバラといった強い香りに惹かれて、このバラにたどりついたものと思われます。

いろいろなバラを育てて変化の欲しい人も、スペースがなくて一本だけバラを選ぶひとも、このバラには満足でしょう。私も大好きなバラのうちの一つです。

この愛らしい現代バラも、ちょっと変わった見方をすれば、とても戦略兵器的なバラと見えます。というのは英国のイングリッシュローズがバラの流行を支配して、20年以上になるのですが、フランスの種苗業者も手をこまねいていた訳ではありません。1984年に発表されたこのバラがフランスで大ヒットしたことを受けて、メイアン社はこのバラを第一号としてRomanticaシリーズを発表し、イングリッシュローズのライバルとしてマーケティングをし、成功しています。

カメラ:Pentax645 レンズ:Ektar 105mmF3.7 フイルム:RDP3

ところで、いろいろなバラに、それぞれがもっとも似合う光景というものがあったとして、このバラの場合は何でしょう。私は夕日を花びらにたたえた姿が、このバラの光景の中で一番好きです。くしゃくしゃに重ねられた花びらを、穏やかな夕日が透かせて通る光景は、何とも言えず美しいです。

そして、その花びらの間には、新鮮なレモンの皮の香りの印象が混じるようなダマスク系の、いかにも現代バラらしい、素晴らしい香り絶え間なく漂わせています。

その姿からは、現役のスイスブランドの大立者の名前を持ってしまったことも、イングリッシュローズのライバルにされたことも関係ない。ただ一本のバラの幸せな姿を感じるのです。

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ムスクとムスカリ

Img_4871_w_3 むかしむかし、動物愛護はさけばれていたものの、まだ毛皮が希少動物のものほど高級品とされていた時代のこと、私はそんな毛皮に身をつつんだ女友達から、エジプト土産というムスク(麝香)の練香の香りを嗅がせてもらったことがありました。

その時の印象は艶かしいお線香。この練香も、ナッドと呼ばる伽羅、麝香、樟脳、乳香などを混ぜたものか、類似のものだったでしょうから、ムスクそのものの香りではなかったと思います。

ムスク単体の香りは、思い切り薄まって空気と混じると官能的な匂いと感じるものの、もともとオス鹿が雌鹿を誘うために肛門近くの腺から発する、糞尿の匂いが混じる、頭がガンガンするくらいの悪臭だそうで、花の香りとは縁遠いもののようです。

今日、ムスクは化学合成された各種の化合物を使い、麝香鹿からとることはありませんが、そんな化学合成のムスクもどぎつい獣の匂いがあるのでしょうか。

それでは、植物の世界でムスクという名前に縁がありそうなものは何があるかというと、マスクメロン、マスカット、ムスクローズ、ムスカリなんかが思い浮かびます。こうしてみるとこれらの植物には、共通して、静かで、魂の深層をくすぐるような、特有の爽やかな香りがあることに気がつきます。

この香りが植物に置き換えたムスクのイメージの香りということで良いのではないかと思います。
この香りが薄まりきって良い匂いと化したムスクの香りと似ているかどうか確かめる為、本物のムスクの香りを探して麝香鹿のケツを追い回す必要など無いと思うのです。

「上の写真」 カメラ:Canon5D  レンズ:Macro Zoomar 50-125

下に掲示する写真はMuscari moschatumという原種で最も香りが強い品種のうちの一つです。上に掲示した一般的なMuscari armeniacumはどちらかというときりっとした爽やかな香りですが、こちらは甘い感じの香りがします。

「下の写真」 カメラ:Pentax645 レンズ:SMC Pentax-A macro120mmF4 フィルム:RDP3

Muskari_w_4

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日本には「赤いスイートピー」があった

Sweetpea_w_7 最近は、スイートピーは切花で楽しむものと決めております。昔は、種に傷をつけて、水に一晩...なんて苦労して育てたこともあるのですが、捲きひげに苦労することもないし、花色が選べるし、蕾が落ちる心配もないし、切花が一番ということになったのです。価格も冬の切花としては安いほうだと思います。いろいろな花色のスイートピーの花をアレンジして、大きな一つの花のように束ねてみても、許せる贅沢の範囲でしょう。

この切花で驚くのは、花枝の長さで、蔓で育つわりに、長くしっかりしています。品種改良の賜物でしょうか。スイートピーは切花に適するよう、品種改良が続けられてきたのだろうかと、単純に思います。

ところが、スイートピーは切花で楽しむのが当たり前と思っている人は、世界的にみるとマイナーかも知れません。切花の生産は日本が中心で、他の地域ではあまりポピュラーではありません。他の地域では、スイートピーはやはり、種に傷をつけて水にひたし...庭で育てて楽しむことが一般的です。

それは、何故でしょう。まず考えられることは、スイートピーの性質から、生育期の冬から春の日照時間が長くなければならないこと。花持ちに弱点があるので、消費地が近いことが切花生産が絶対条件になります。

日本のスイートピーの切花生産地として神奈川県が有名なのは、この条件に合致していたためと思います。

さらに、日本特有の事情として、82年に松田聖子さんが歌った「赤いスイートピー」の大ヒットの影響は確実にあったと思います。個人的にはあの歌のスイートピーは何で「赤」でなければならないのか別の意味で興味があるのですが、あの歌でスイートピーの切花マーケットは確立したと思います。もっとも、歌のスイートピーは、切花とは違ったイメージですが。

また、本当はこちらのほうが重要なのですが、切花の延命剤が出来て、花持ちが改善されたのです。

スイートピーの香りは、花の基本的な良い香りの一つとして、他の花の香りをあらわす例えに使いたいのですが。存在感はあるものの、主張は控えめで、厭味がなく、甘すぎず、爽やかで、誰からも好かれる、そんな感じの香りです。

カメラ:Hasselblad 201F レンズ:Tele Tessar350mmF4 フィルム:RVP

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