ヒアシンスは美少年三角関係殺人事件のレクリエム
”美少年のヒアキントスは、アポロンとゼピュロスの2人から、とても愛されていた。ところが、ヒアキントスはアポロンの方が好きで、ゼピュロスの求愛は断っていた。
ある日、ヒアキントスはアポロンと円盤投げをして遊んでいたところ、それを見たゼヒュロスは嫉妬して強い西風を送り、アポロンが投げた円盤をヒアキントスの額に打ち付けて殺してしまった。その時地上に流れ落ちた血の中から、紫色の美しい花が咲き、ヒアキントスの名を忘れないようヒアシンスと名づけられた。”
赤く染めた大地から紫色の花というのは、緑の草原との融合だった。として、そもそも、少年愛で三角関係は無いだろ、ましてや、それで人殺しは良くない。と言いたいところですが、相手は神様ですので、何でもOK、ノープロブレム、問題無し、と考えればそれまでの事です。
このような伝説があるくらいだから、ヒアシンスは美しい花です。私は小学校の教室でヒアシンスの水栽培を観察させられた世代ですので、あの変わった形の容器と、水中の白い根、緑の葉、紫色の花の調和にこだわりがあります。ヒアシンスは水栽培で育てるものであると、そして花の色はなるべくなら、紫が良いと。
花の色は紫の他、ピンク、白、黄色とあるのですが、もし香りで選ぶなら白です。ヒアシンスは、甘く強い香りを持っている、とされますが、香りの質に「くどすぎる」と感じられる時があります。例えば、無風でほんのり暑ささえ感じるホームセンターで大量のヒアシンスが売られていたら、近くに寄ると、頭がクラクラすることすらあります。
花が咲き進むにつれて、香りが新鮮なものから変質してくると、香りのくどさも加減を増すのですが、白いヒアシンスは、この変質の影響が最も少ないと感じます。
また、ヒアシンスは、私がこれまで紹介してきた花のなかで、初めてエッセンシャルオイルがある花なのです。しかし、高級品であることと、私自信がこの花の香りに少し気後れしていることもあり、試してはいません。いつかチャンスがあれば、どのような香りなのか試してみたいと思っております。
カメラ:Pentax645 レンズ:SMC Pentax-A Macro120mmF4 フィルム:RDP3
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コメント
確かに、焦げた砂糖のような感じがします
投稿: こう | 2006年10月 5日 (木) 01時10分